いらなくなった外付けハードディスクをゴミに出すため物理破壊に挑戦する



外付けHDDを捨てることにしました。

壊れるまでは持っておこうと思っていたのですが、ある日、ふと思い立ちました。
そういえばこれ、いつから使ってるんだろう? 
何気なく型番で検索してみたら…2009年販売開始でした。
ハードディスクの平均寿命って3~4年ですよ。よく無事だったな!

一般的にHDDの寿命の目安は平均3年~4年程度(時間換算で約26,000~35,000時間)と言われています
コネクタ錆びてら。
10年使った外付けハードディスクのコネクタが錆びてしまった

壊れるまでとか悠長なこと言ってられませんでした。
残したいデータを厳選して、捨てることにしました。


この記事で分かること→
  • ハードディスクの処分ってどうやるの?
  • ゴミ箱にポイする前にやることがあるの?
  • 燃えないゴミでいいの?
  • またディスクを買う時に、気にした方がいいことってあるかな?


ハードディスクを処分する方法

捨てるといっても、エクスプローラの中を空にしてからゴミ箱にポーイはNGです。
よく言われるのが、1をやってから2~5のどれかをやりなさい。という方法。
  1. 中のデータを読み取り不可能な状態にしてから
  2. ゴミに出す
  3. リサイクルショップに売りに行く
  4. フリマアプリやネットオークションで出品する
  5. 業者に回収してもらう
1をやるのは、データ復旧ソフトを使っても読み取れない状態にするため。
エクスプローラの中を空にしただけでは、復旧ソフトを使って復元できてしまいます。
なので1は必須として、その後はどうしましょう?
今回は考えるまでもありません。
なんせ、捨てたいのは10年もののハードディスク。
とてもリサイクルショップやフリマ、オークションで売れるとは思えません。
1をやって2がベストでしょう。

方針が決まったところで、1に取り掛かります。

HDDのデータを読み取り不可能にするってどうやるの?

だいぶ昔に、PCのサポートをやっている知人に興味本位で聞いたところによると、
  • ディスクを文字通り破壊する。PCから取り出して、外付けならカバーを外して裸の状態にしてから穴を開けるとか、割るとか。
  • データ消去ソフトを使う
  • 業者にディスク破壊とその後の処分を頼む
この方法が考えられるそうです。

私の10年ものHDDはバッファロー製で、同社では、外付けHDDやUSBメモリ用のデータ消去ソフトを公開しています。
これが使えればよかったんですけどねえ。
さすがに10年前のディスクは対象外でした。(こちらから見られます)

データが抜かれたら首吊るしかねえ

と考える方は、ソフトを買うor信頼できる業者に頼んで徹底的にやってください。
私はそこまでしなくても…と考え、物理破壊に挑戦してみました。
どうせ捨てるものだから、傷がついたって惜しくありません。

ハードディスクを物理破壊する方法

とはいえ、穴を開けられるような機材は持っていません。
水に一晩漬けることにしました。
一晩なのは、前述の知人から「PCに水がかかっても、すぐに(部品に水が入り込む前に)対処すればデータを救済できる可能性が高い」と聞いたからです。
今回は救済できては困るので、その逆をやります。
一晩も漬けておけば、じっくりしみ込んでくれることでしょう。

念入りに漬けるために、まずは鎧を脱がせます。

スキマにマイナスドライバーを突っ込んで、えい
外付けハードディスクの外装にマイナスドライバーを入れ、剥がす

やあ
外付けハードディスクの外装を剥がす

とう。
外付けハードディスクを水没させる

守備力の下がった裸のディスクを、水を張ったバケツにIN。
このまま一晩ほったらかしてみます。

でも、しょせんは素人のやることです。
こっちがどんな手を打とうとも、専門家の手にかかればデータを抜かれる可能性は大いにあります。
実行する場合は自己責任で。


ハードディスクをゴミに出す方法

ディスクが漬かるのを待っている間に、ゴミに出す場合の分別方法を確認します。
これは「住んでいる市区町村名 ハードディスク ごみ」でGoogle検索し、調べました。
このキーワードで調べると、お住いの自治体の情報が出てきます。

このやり方で私の住んでいる市区町村の情報を検索すると、2022年現在は「ハードディスクは小型家電リサイクルの対象」という記述がありました。
それは何だい? と調査を進めると、
こういうのが役所に置いてあって(図は、適当に検索したら出て来た兵庫県赤穂市のものです)
ここに入るサイズのいらない家電を投函すれば、リサイクルしてくれる。
という制度があることが分かりました。
漬かったディスクはここにポイすればよさそうですね。
箱の設置場所も「住んでいる市区町村名 ハードディスク ごみ」で出てきます。

ハードディスクやUSBメモリは処分方法も考えて買おう

処分方法を調べて思ったことは、これです。
10年前の私は、何もかも、捨てる時に考えればいいと思っていました。
だって、買ってから引っ越すかもしれないもん。
買った後に、分別方法が変わるかもしれないもん。
それを根拠に「(当時、住んでいた自治体で)ごみとして出す方法」を調べなかったのは正解でしたよ。
まさか10年使うとは思わなかったしな。
でも、捨てる前にどうやってデータを読み取れないようにしよう? こっちは考えておくべきでした。

  • データ消去ソフトにお金を出せる?
  • 一銭たりとも出したくないなら、自力で物理破壊できそう?
  • 破壊が甘くてデータを抜かれても諦めがつく?
  • 容量が欲しいならGoogleDriveとかOneDriveとか、クラウドストレージの有料プランにすれば?
10年の間に、ここまで考えてお買い物しなければならない世の中になっていたとは…ちょっとびっくりです。
どこに何を置こうが、流出のリスクはあります。
ここなら安心。こうやって置けば何があっても大丈夫! はあり得ません。
適切に守っていきたいものです。